セッション情報 一般演題

タイトル 232:

STI571が奏効した胃原発GISTの1例

演者 野中 康一(熊本大学 第一内科)
共同演者 関 貴之(熊本大学 第一内科), 山崎 雅史(熊本大学 第一内科), 楢原 智子(熊本大学 第一内科), 吉松 眞一(熊本大学 第一内科), 鹿井 太朗(山鹿市立病院消火器内科)
抄録 症例は66歳、女性。平成14年5月頃より胸やけを自覚するようになり、5月下旬前医受診される。上部消化管内視鏡検査にて胃の穹窿部から体上部にかけて大きな潰瘍形成を伴う粘膜下腫瘍を認めた。腹部US、CTでは肝に多数の転移巣を認め精査加療のため当院紹介となった。当院での胃病変部からの生検組織の病理組織学的検索では紡錘形の腫瘍細胞を認めたのに加え、免疫組織学的にはc-kit,CD34に陽性、S-100,α-SMA, Desminに陰性でありGISTと診断した。転移を有し切除不能と考え、STI571を使用開始した。内視鏡、画像ともに投与後3週後から速やかに腫瘍の縮小が認められた。今回胃GIST多発性肝転移の症例に対しSTI571を使用し、効果が得られたため若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 胃GIST, STI571