セッション情報 | 一般演題 |
---|---|
タイトル | 45:経過観察された表層拡大型早期胃癌の1例 |
演者 | 利根 幸三(利根内科) |
共同演者 | 吉田 正樹(吉田外科), 蒲池 綾子(アルメイダ病院 病理) |
抄録 | 患者は76歳、男性。平成6年11月上腹部痛のため本院受診す。胃内視鏡検査では明らかな異常は指摘されなかった。平成11年7月、平成13年1月の胃内視鏡検査では、胃体上部前壁の黄白色調部がチェックされたが、生検ではGroupIIIであった。平成14年3月の胃内視鏡検査では同部からの生検ではGroupVであった。胃X線検査では、噴門部に近い体上部から体下部にかけて前壁を主体に、小弯から後壁に及ぶ粗造な粘膜像が認められた。表層拡大型IIcと診断され、胃全摘が施行された。切除胃肉眼像では、胃体上部から体下部にかけて、前壁を中心に小弯側に及ぶ6.5×6cmの浅い陥凹性病変が認められた。病理組織学的所見では、大部分はsig.であったが、一部tub2、por.2が混在していた。深達度はm、一部smに浸潤していた。表層拡大型早期胃癌の病理組織学的問題点と発育進展についても言及した。 |
索引用語 | 表層拡大型早期胃癌, 経過観察 |