セッション情報 一般演題

タイトル 119:

3年間経過観察した後、生体部分肝移植を施行したC型肝硬変の1例

演者 関 貴之(熊本大学 第一内科)
共同演者 山崎 雅史(熊本大学 第一内科), 楢原 智子(熊本大学 第一内科), 吉松 眞一(熊本大学 第一内科), 猪股 裕紀洋(熊本大学 小児外科)
抄録 症例は55歳男性、平成3年より肝障害指摘されていたが放置。平成11年4月突然の右季肋部痛にて当科緊急入院、肝嚢胞出血を合併したC型肝硬変と診断した。保存的治療にて軽快した。その後3年間で画像上嚢胞には新たな変化なく推移した。しかし、この間、徐々に肝不全進行(T-Bil7.1、PT37%)し有効な内科的治療法はないと考え妻をDonor とした生体部分肝移植を平成14年6月に施行した。摘出肝にて腫瘤部分は嚢胞出血であり、 HCC 成分はみられずその他の部分にも HCC は認めなかった。移植後軽度の拒絶を示したものの急性肝炎の発症なく術後3カ月にて退院となった。貴重な症例につき、画像を中心に報告する。
索引用語 生体部分肝移植, C型肝硬変