セッション情報 |
一般演題
|
タイトル |
73:腸回転異常に由来した急性腹症で手術を施行した2例
|
演者 |
古川 克郎(国立東佐賀病院 外科) |
共同演者 |
澤田 貴裕(国立東佐賀病院 外科), 下山 孝俊(国立東佐賀病院 外科) |
抄録 |
比較的まれな疾患である腸回転異常に由来した急性腹症の2例を経験したので報告する。<症例1>7歳女児。朝より腹痛、嘔吐あり近医受診。急性虫垂炎と診断され手術目的に当科紹介入院となった。受診時発熱なし。腹部は全体に疼痛、圧痛あり、筋性防御無く膨隆も軽度。CT 、echoにて虫垂を描出できず。<手術所見>Mc burney pointより交叉切開で開腹。回腸~上行結腸が軸捻転を起こし同部は紫に変色。腸管を反時計方向に回転させて捻転を解除すると色調は改善し腸切は行わずに終了。術後合併症なし。<症例2>17歳男児。重度の脳性麻痺。顔面多発奇形症候群、無眼球症で、当院重心病棟入院中。絞扼性イレウスを発症し当科転科。<手術所見>SMA軸180°回転型の腸回転異常あり。上行結腸肝彎曲部と、回腸の一部がSMA根部に嵌入し内ヘルニアの状態。回盲部と回腸末端部が異常に拡張。嵌入した腸管を整復し閉塞を解除。腸切除は行っていない。 |
索引用語 |
腸回転異常, 腸軸捻転 |