セッション情報 |
パネルディスカッション5(肝臓学会・消化器病学会・消化器外科学会・消化器がん検診学会合同)
肝拠点病院網と肝診療均てん化の現状課題
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タイトル |
外PD5-2:徳島大学肝疾患相談室について
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演者 |
森本 慎也(徳島大・地域医療連携センター肝疾患相談室) |
共同演者 |
島田 光生(徳島大・地域医療連携センター肝疾患相談室) |
抄録 |
【目的】徳島県における肝疾患診療連携ネットワーク、特に肝疾患相談室の活動について報告する。【体制】肝拠点病院と県下43の専門医療機関、かかりつけ医でネットワークを構築。拠点病院である徳島大学は消化器移植外科が代表であり、肝疾患相談室には肝臓学会専門医である外科医師が専任相談員として配備されおり、肝炎のみならず、肝癌、肝移植も含めて活動を行っている。【活動】徳島県が行っている全国に類を見ない活動として出張採血がある。徳島県では医療機関での無料肝炎検診は無く、保健所で無料肝炎検診を行っている。しかし、受診率は低くしかも年々受診率は減少している。そこで保健所まで出て来ることができない山間部地域の住民を対象に相談室が直接地域まで赴き、採血を行い保健所に持って帰るという、出張採血を行っている(図)。また、地域の健康教育に積極的に参加し、無償で1時間ほどの肝疾患に関する勉強会を行っている。【成果】徳島県オンリーワンの事業であったが平成23年度から国の補正予算案で肝炎検診強化モデル構築を予定しており、全国的な動きになりつつある。【課題】今後の予定として、肝臓病教室の開催、IFN治療クリニカルパスを含めた(わたしのカルテ)作成を予定している。【まとめ】肝臓学会専門医を専任相談員として配備することにより肝炎肝癌撲滅のために有用な体制をとることができる。 |
索引用語 |
相談室, 検診 |