セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 76:大腸癌を合併しEUSにて術前に診断し得た回腸脂肪腫の一例 |
演者 | 秋穂 裕唯(麻生飯塚病院 消化器内科) |
共同演者 | 赤星 和也(麻生飯塚病院 消化器内科), 隅田 頼信(麻生飯塚病院 消化器内科), 吉永 繁高(麻生飯塚病院 消化器内科), 松坂 浩史(麻生飯塚病院 消化器内科), 久保川 賢(麻生飯塚病院 消化器内科), 藤丸 竜哉(麻生飯塚病院 消化器内科), 副島 昭(麻生飯塚病院 消化器内科), 近藤 淳(麻生飯塚病院 消化器内科), 近藤 信夫(麻生飯塚病院 消化器内科), 本迫 郷宏(麻生飯塚病院 消化器内科), 長家 尚(同外科), 大家 正文(同病理科), 原田 直彦(九州大学病態制御内科) |
抄録 | 小腸脂肪腫は腸重積症状、あるいは下血を契機に発見されることが多い。我々は上行結腸癌を合併し、EUSにて術前に診断し得た回腸脂肪腫の一例を経験したので報告する。症例は52歳男性、2002年6月に右下腹部痛を主訴に来院し、注腸造影を行った。上行結腸下部に径50mmの2型進行癌、回腸末端に径13mmの可動性を有する粘膜下腫瘍を認め、大腸内視鏡検査、EUSを行った。EUSにて上行結腸癌の深達度はs、少量の腹水と#201のリンパ節腫脹を認め、粘膜下腫瘍は第3層(粘膜下層)内に限局する13mmのhyperechoic massとして描出され、脂肪腫と診断。また腹部エコー、CTにて多発性肝転移と腹水を認めた。上行結腸癌と回腸脂肪腫に対し7月22日に上行結腸切除術を行った。病変の術後病理組織学所見はwell differentiated adenocarcinomaで2型、深達度はss、ly(0)、v(0)、aw(-)、ow(-)、#201のリンパ節転移を認め、回腸の粘膜下腫瘍は脂肪腫だった。回腸脂肪腫をEUSで診断し得た報告は少なく、また、消化管脂肪腫は高頻度に大腸癌の合併を認めることが報告されており(Mayo et al. Surgery)、その因果関係について文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 小腸脂肪腫, 大腸癌 |