セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 113:肝のCT値が高値を示した薬剤性肝障害の1例 |
演者 | 尾上 公浩(水俣市立総合医療センター 消化器科) |
共同演者 | 浦田 昌幸(水俣市立総合医療センター 消化器科), 眞鍋 哲郎(水俣市立総合医療センター 消化器科), 大野 康寛(水俣市立総合医療センター 消化器科), 山崎 邦雄(水俣市立総合医療センター 消化器科), 原田 孝弘(水俣市立総合医療センター 消化器科) |
抄録 | 症例は、64歳 女性。 主訴:肝障害、既往歴:糖尿病、家族歴:特記事項無し、現病歴:拡張型心筋症で当院循環器科にて加療中であった。ACE阻害剤、利尿剤で経過を診ていたが徐々に心機能低下、心房細動のコントロール不良となり2000.7.17よりアミオダロン400mg の投与を開始する。(投与開始時GOT 29IU/l GPT 24IU/l)その後外来で経過をみていたが2002.2心不全の悪化のため入院となった。入院後心不全は改善傾向がみられたが肝障害が進行し(GOT 139IU/l GPT 126IU/l)腹部CTでは肝のCT値が著しく上昇しておりヘモクロマトーシス疑われたため当科紹介となる。経過:血清鉄、フェリチンいずれも低値でMRIではT2強調画像、プロトン強調画像においても信号低下はみられなかった。アミオダロンによる肝障害を疑い2002.3.28同薬を中止したところ肝機能は徐々に改善し、肝のCT値も低下した。 今回我々は肝のCT値が高値を示した薬剤性肝障害の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 肝のCT値高値, 薬剤性肝障害 |