セッション情報 一般演題

タイトル 140:

超音波内視鏡検査が診断に有用であったColonic muco-submucosal elongated polypの3例

演者 藤丸 竜哉(麻生飯塚病院 消化器内科)
共同演者 赤星 和也(麻生飯塚病院 消化器内科), 近藤 淳(麻生飯塚病院 消化器内科), 秋穂 裕唯(麻生飯塚病院 消化器内科), 副島 昭(麻生飯塚病院 消化器内科), 久保川 賢(麻生飯塚病院 消化器内科), 松坂 浩史(麻生飯塚病院 消化器内科), 吉永 繁高(麻生飯塚病院 消化器内科), 隅田 頼信(麻生飯塚病院 消化器内科), 近藤 信夫(麻生飯塚病院 消化器内科), 本迫 郷宏(麻生飯塚病院 消化器内科), 中西 和夫(麻生飯塚病院 病理科), 大屋 正文(麻生飯塚病院 病理科), 原田 直彦(九州大学 病態制御内科)
抄録 今回われわれは真武らの提唱したCMSEPの3症例を経験し、その組織学的特徴を術前の超音波内視鏡検査にて描出し、診断し得たので報告する。症例1;49歳、男性。軟便傾向あり大腸内視鏡検査を施行し、S状下行結腸移行部に2cmの表面正常粘膜に被われた細長い茎を有するIp型ポリープを認めた。症例2;59歳、男性。血便にて大腸内視鏡検査を施行し、上行結腸に1cmの表面正常粘膜に被われたIp型ポリープを認めた。症例3;35歳、男性。下痢を主訴に来院。大腸内視鏡検査にてS状下行結腸移行部に2cmの表面正常粘膜に被われたIp型ポリープを認めた。3例ともポリープは正常粘膜に被われ、柔らかく、可動性に富んでいた。超音波内視鏡検査では、3例とも茎部から頭部まで正常の粘膜層と粘膜下層から構成され、粘膜下層内に腫瘍エコーは認めず、脈管の拡張と思われる小さな楕円形の無エコー域を認めColonic muco-submucosal elongated polyp(CMSEP)と診断した。全例内視鏡的ポリープ切除術を行った。切除されたポリープはいずれも病理組織学的に正常の粘膜と粘膜下層より形成され、粘膜下層は静脈とリンパ管の拡張を伴う浮腫状の疎性結合織より構成されCMSEPと診断された。超音波内視鏡検査は本疾患の病理学的特徴を術前に評価でき、診断に有用であると考えられ文献的考察を加え報告する。
索引用語 CMSEP, 超音波内視鏡