セッション情報 一般演題

タイトル 266:

過去10年間(1992~2001年)で内視鏡的ポリペクトミーを施行した隆起型早期大腸癌の検討

演者 岩本 拓也(中津)
共同演者 安部 寿哉(中津), 滝口 哲(中津), 慶田 祐一(中津), 藤井 善男(中津)
抄録 【はじめに】1992年~2001年の10年間に当院で施行した大腸内視鏡的ポリペクトミー2800例のうち確認された87例の隆起型早期癌(0-I型)について検討を加えた。【対象と結果】症例は47歳~87歳(平均66.3歳)、男性66例・女性21例(男女比は3:1)であり、全ポリペクトミーの3.1%を占めていた。病変の最大径は10mm以下が22例、10mm以上が50例、不明14例であった。占拠部位は盲腸1例、上行結腸8例、横行結腸7例、下行結腸7例、S状結腸45例、直腸18例であり、S状結腸と直腸で全体の72.4%を占めていた。組織型は全例が高分化腺癌であり、Tubular adenomaに発生したもの68例、Tubulo-villous adenomaに発生したもの19例であった。深達度はm74例、sm13例であった。【考察】同時期に当院で手術を施行した大腸進行癌は223例であり、進行癌と隆起型早期癌の発生頻度は3:1であった。進行大腸癌でもS状結腸と直腸が116例(52.0%)を占めた。このうちsm例はすべて男性で、最大径10mm以上であり13例中11例がS状結腸と直腸に発生していた。
索引用語 隆起型早期大腸癌, ポリペクトミー