セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 244:原発性十二指腸カルチノイド腫瘍の一例 |
演者 | 吉野 修郎(九州大学 大学院 病態機能内科) |
共同演者 | 松本 主之(九州大学 大学院 病態機能内科), 中村 昌太郎(九州大学 大学院 病態機能内科), 江崎 幹宏(九州大学 大学院 病態機能内科), 矢田 親一朗(九州大学 大学院 病態機能内科), 志方 健太郎(九州大学 大学院 病態機能内科), 松本 洋二(白十字病院内科), 水元 一博(九州大学 大学院 腫瘍外科学), 甲斐 裕之(九州大学 大学院 腫瘍外科学), 田中 雅夫(九州大学 大学院 腫瘍外科学), 平橋 美奈子(九州大学 大学院 形態病理学), 八尾 隆史(九州大学 大学院 形態病理学), 飯田 三雄(九州大学 大学院 病態機能内科) |
抄録 | 症例は49歳、男性。主訴は心窩部痛。2002年5月頃より心窩部痛が出現し、白十字病院内科を受診。上部内視鏡内視鏡検査で、十二指腸Vater乳頭部肛門側に隆起性病変を認め、生検でカルチノイド腫瘍と診断されたため精査加療目的で当科紹介入院となった。低緊張性十二指腸造影で、同腫瘍はVater乳頭の約1cm肛門側にbridging foldを伴う隆起性病変として描出され、隆起頂部にわずかなバリウム斑を伴っていた。内視鏡検査では同部位に隆起頂部にわずかな発赤陥凹を有する粘膜下腫瘍様隆起を認めた。さらに超音波内視鏡検査では、第2~3層に限局する径10mm程度の比較的均一な低エコー性腫瘤として描出された。血中ガストリン、セロトニン、尿中5-HIAA値には異常を認めなかった。また、腹部エコー、CTで肝転移、リンパ節転移の所見を認めなかったため、同腫瘍に対して開腹下十二指腸局所切除術を施行。病理組織学的に本腫瘍は粘膜下層までに限局した十二指腸カルチノイド腫瘍であり、免疫組織学的にもChromograninA染色に陽性であった。自験例のように十二指腸2部に発生した比較的小さなカルチノイド腫瘍の報告は稀であり、貴重と考えられたので今回報告する。 |
索引用語 | 十二指腸隆起性病変, カルチノイド腫瘍 |