セッション情報 |
パネルディスカッション5(肝臓学会・消化器病学会・消化器外科学会・消化器がん検診学会合同)
肝拠点病院網と肝診療均てん化の現状課題
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タイトル |
肝PD5-10:静岡市イーツーネットC型慢性肝炎インターフェロン医療連携パスの紹介
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演者 |
小柳津 竜樹(市立静岡病院・消化器内科) |
共同演者 |
濱村 啓介(市立静岡病院・消化器内科), 岡 慎一郎(静岡市静岡医師会) |
抄録 |
【背景】C型肝炎治療に病診連携は重要である。患者側から入院や通院の時間的負担・経済的負担・副作用や効果に対する不安、医師側からは診断と治療適応の判断・治療法の選択・診療負担の大きさ・連携に対する不安が問題点として挙げられる。静岡市では医師会と病院が協力し2人主治医制を基本にイーツーネットを構築し、がんを始め多くの疾患に運用している。【目的】病院・かかりつけ医の機能分担による診療の効率化・標準化、患者の利便性向上、安心感による受診率と治療導入数の増加、確実な副作用フォローによる治療完遂率、治癒率の向上を目的とした肝炎地域医療連携。【方法】ペグイントロン・レベトール併用24週、48週、ペガシス・コペガス併用48週、ペガシス単独48週の4種類のパスを作成。A5サイズの紙ベースで運用する。パスは常に患者が持参し医師が記入をする。医師情報、患者情報、開始基準、副作用を明記。8週ごとに見開き1ページに表示。毎週のアウトカムを明確にし、血液学的検査による投与開始・減量・中止基準の毎回チェックや定期検査をもれなく確実に行うため標準化した。注意が必要な副作用(投与中止)、一般的な副作用(投与継続)をチェックし、血液データの書き込みは行なわず記入の負担を抑えた。【結果】本パスを2011年3月イーツーネット医療連携協議会で紹介した。かかりつけ医から病院への紹介患者は順調にパスが導入され逆紹介参加施設の登録がなされた。【考察】かかりつけ医が専門分野にとらわれることなく連携に前向きであるため細部にわたる事項をパスに盛り込んだ。IFN治療を行う上で貧血に対する減量基準と2種類の製剤で検査間隔、減量、中止基準の違いが課題である。またインターネットによる運用は現時点ではセキュリティー、コストそして災害等を考慮すると紙ベースが確実である。患者、医師ともモチベーション向上に連携パスは有用である。 |
索引用語 |
C型肝炎, 診療連携 |