セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 208:腹腔鏡下に切除した膵尾部腫瘍の1例 |
演者 | 山方 伸茂(福岡赤十字病院 外科) |
共同演者 | 住吉 金次郎(福岡赤十字病院 外科), 横畑 和紀(福岡赤十字病院 外科), 北浦 良樹(福岡赤十字病院 外科), 西岡 泰信(福岡赤十字病院 外科), 家永 淳(福岡赤十字病院 外科), 竹田 虎彦(福岡赤十字病院 外科), 亀井 隆史(福岡赤十字病院 外科), 斉藤 省一郎(福岡赤十字病院 外科), 今泉 暢登志(福岡赤十字病院 外科), 福田 敏郎(福岡赤十字病院 病理) |
抄録 | 患者は68歳女性。4年前より内科にて高血圧の加療中であった。今回、USにて肝S5に1.9 x 1.6cmのhyperechoic mass、S4にφ1.2cmのcystを認めたため当科を紹介された。CEA 1.1ng/ml、CA19-9 2.4U/ml、DUPAN-2 < 25U/ml、 Elastase 1 159ng/dl、 SPan-1 8.1U/ml。腹部CTを行ったところ、肝の病変はhemangiomaと嚢胞と考えられたが、これ以外に、膵尾部腹側に境界明瞭なφ5cmのcystic massが認められ、壁に石灰化を伴っていた。主膵管の拡張なし。ERCPでは十二指腸乳頭部の膵管口の開大はなかった。主膵管は尾部で途絶しており、嚢胞病変との交通はなかった。MRIでは嚢胞内はT1W1にてやや不均一な低信号、T2W1にて不規則に混在した低~高信号を呈した。dynamic studyで腫瘤の左背側に結節状に濃染される部分を認めた。血管造影ではφ5.5cmのavascular areaがあり、静脈相にて辺縁にring状の淡いstainとmassの左背側にφ8mm程度のstainを認めた。C下に膵体尾部切除、脾臓摘出を施行した。切除標本の肉眼所見では膵尾部にφ5cmの表面平滑な腫瘤を認めた。組織学的には嚢胞壁の一部に好酸性の胞体を持った多角形の細胞の集簇を認め、これらはα1-antichymotrypsin陽性で、chromogranin Aは陰性であり、solid and cystic tumorと診断した。 |
索引用語 | 膵尾部腫瘍, 腹腔鏡補助 |