セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 218:膵管内乳頭腫瘍(IPMT)の1例 |
演者 | 白土 一太郎(久留米大学 医学部 外科学) |
共同演者 | 内田 信治(久留米大学 医学部 外科学), 平城 守(久留米大学 医学部 外科学), 堀内 彦之(久留米大学 医学部 外科学), 石川 博人(久留米大学 医学部 外科学), 木下 壽文(久留米大学 医学部 外科学), 青柳 成明(久留米大学 医学部 外科学), 白水 和雄(久留米大学 医学部 外科学), 朽網 留美子(久留米大学 病理学), 自見 厚郎(久留米大学 病理学) |
抄録 | 症例は75才男性平成13年8月8日腹痛出現し近医にて急性膵炎の診断にて加療されるも画像診断にて膵頭部腫瘍を指摘され当科紹介入院となった。エコーにて膵鉤部から頭部にかけ40mm大の多房性の嚢胞状腫瘍が見られた。ERPでは乳頭より粘液の流出は認めなかったが、頭部主膵管内に3x2cmの辺縁不整な透亮像を認め末梢膵管の拡張を認めた。CTにて膵鉤部から頭部にかけて35mm大の比較的境界明瞭な多房性の嚢胞性腫瘍を認めるも造影効果はなく悪性所見はみられなかった。血管造影ではASPDA及びanterior arcadeに圧排所見がみられ腫瘍部内の膵内枝には屈曲蛇行、圧排所見が見られた。腫瘍マーカーはエラスターゼ1、CA19-9、SPAN-1の上昇を認めた。以上の所見より膵管内乳頭粘液性腺癌(IPMC)を疑い平成13年10月4日PpPDを施行した。術後病理診断は嚢胞状に拡張した膵管を多数みとめ、上皮の乳頭状増殖も見られた。乳頭状上皮の一部に核異型、構造異型の顕著な部位を認めIPMCと診断した。術後12ヶ月の現在、健存である。IPMTの1例を経験したため文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | IPMT, PpPD |