セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 270:直腸に発生した扁平上皮癌の1例 |
演者 | 山邉 裕一郎(福岡大学 放射線科) |
共同演者 | 北川 晋二(福岡大学 放射線科), 中島 力哉(福岡大学 放射線科), 木村 史郎(福岡大学 放射線科), 岡崎 正敏(福岡大学 放射線科), 野田 尚孝(福岡大学 第2外科), 前川 隆文(福岡大学 第2外科), 山下 裕一(福岡大学 第2外科), 中山 吉福(福岡大学 病理学), 田中 洋輔(早良病院 内科) |
抄録 | 直腸に発生する扁平上皮癌は稀であり、発生しても肛門近傍であることが知られている。今回、われわれは、直腸Ra~Rsに発生した1例を経験したので報告する。 症例は、73才、女性。主訴は左下腹部痛。現病歴;平成12年末頃より主訴と血便あり。放置するも症状改善しないため、平成14年1月近医受診。大腸内視鏡による生検にて扁平上皮癌の診断を得、精査加療のため当院第2外科へ入院。入院時検査成績:血液、生化学検査では異常を認めず。注腸X線及び内視鏡検査で、直腸RaからRsにかけて、前方に5~6cm大の隆起性病変を認め、表面は分葉し粗大結節状を呈していた。潰瘍形成は認めなかった。CT、MRで直腸前壁の腫瘤は、充実性で子宮・膣との連続を認めなかった。直腸原発の確診は得られなかったが、附属器や、肛門近傍の病変も考慮に入れ、2月直腸離断術および附属器切除術を施行した。病理組織診断は、直腸原発と思われる扁平上皮癌で肛門部および附属器の病変は認めなかった。 きわめて稀な症例と思われ、画像所見を供覧する。 |
索引用語 | 直腸, 扁平上皮癌 |