セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 151:S状結腸-膣ろうの2例 |
演者 | 境 隆暢(福岡大学 放射線科) |
共同演者 | 北川 晋二(福岡大学 放射線科), 中島 力哉(福岡大学 放射線科), 木村 史郎(福岡大学 放射線科), 岡崎 正敏(福岡大学 放射線科), 酒井 憲見(福岡大学 第2外科), 前川 隆文(福岡大学 第2外科), 山下 裕一(福岡大学 第2外科) |
抄録 | 腸管と膣ろうを形成するのには、各種の成因がある。今回われわれは、附属器手術後に生じたS状結腸-膣ろうの2例を経験したので、画像所見を中心に報告する。 症例1: 55才、女性。主訴;下腹部痛、発熱、帯下。既往歴;40才で子宮外妊娠のため、子宮部分摘出術を受けた。現病歴;平成10年5月頃より症状あり、婦人科受診。腸管膣ろうを疑われ、2外科受診。注腸X線検査にて、S状結腸の管腔は膣に向かって引きつられ、管腔外へ憩室様に漏出するバリウムを認めた。内視鏡検査では、同部の開口部を認めたが、膣との交通は証明できなかった。 症例2;40才、女性。主訴;発熱、腹痛、帯下。既往歴;平成7、12,13年3回の附属器の手術を受ける。現状歴:平成13年12月頃より上記症状あり、外科受診。注腸X線検査でS状結腸の屈曲・変形と狭小化を認め、経口小腸X線検査後の大腸撮影時に、造影剤の膣内へ漏出を認めた。 内視鏡検査でS状結腸にろう孔部と思われる発赤した部位を認めたが確認はできなかった。 2症例とも、手術にてS状結腸と膣のろう孔を確認した。 |
索引用語 | 結腸, 膣ろう |