セッション情報 |
パネルディスカッション6(消化器病学会・消化器内視鏡学会・消化器外科学会合同)
非切除胆道癌の治療のコンセンサス
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タイトル |
消PD6-4:切除不能胆道癌に対する全身化学療法と長期予後因子の検討
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演者 |
中村 和貴(千葉県がんセンター・消化器内科) |
共同演者 |
山口 武人(千葉県がんセンター・消化器内科), 貝沼 修(千葉県がんセンター・消化器外科) |
抄録 |
【目的】現在切除不能胆道癌に対しgemcitabine (GEM)+CDDPの有効性が報告されているが、本邦では保健適応となっていないため、GEMとS-1を用いた全身化学療法が行われている。当院では臨床試験としてGEM+S-1併用(GS)療法を行ったが、GS療法およびそのほかの治療を比較し、長期予後につながる因子について探索した。【対象】2007年から2010年に当院にて全身化学療法を行った切除不能胆道癌100例(肝内胆管癌/胆管癌/胆嚢癌 39/21/40)を対象とした。男/女 60/40人、年令は平均67歳(41~83歳)、PS 0/1/2/3 41/47/8/4、遠隔転移を78例(肝/肺/リンパ節/骨/腹膜 38/11/36/8/22)に認めた。治療法はGS/GEM/S-1/そのほか 58/16/18/8 であった。 【結果】100例全体のMST 295day、PFS 126dayであった。疾患別のMSTは肝内胆管癌/胆管癌/胆嚢癌 322/390/227 day、PFSは肝内胆管癌/胆管癌/胆嚢癌 137/237/98 dayであった。治療法別のMSTはGS/GEM/S-1 345/211/250 dayであった。【結語】切除不能胆道癌に対するGS療法はそのほかの治療法に比較して良好な結果となったが、retrospectiveな結果であるため、実際の発表ではPS、減黄術の有無、遠隔転移の有無および部位、2次治療の有無などの因子を検討に加えて、長期予後に繋がる因子を探索した結果を発表したい。 |
索引用語 |
胆道癌, 化学療法 |