セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 313:Polyarteritis nodosa(PN)様の肝病変で門脈圧亢進をきたしたCastleman病の1例 |
演者 | 喜友名 綾子(琉球大学 医学部 第1内科) |
共同演者 | 砂川 隆(琉球大学 医学部 第1内科), 知念 寛(琉球大学 医学部 第1内科), 宮城 剛(琉球大学 医学部 第1内科), 半仁田 慎一(琉球大学 医学部 第1内科), 豊見山 良作(琉球大学 医学部 第1内科), 与那嶺 吉正(琉球大学 医学部 第1内科), 仲吉 朝史(琉球大学 医学部 第1内科), 又吉 亮二(琉球大学 医学部 第1内科), 平田 哲生(琉球大学 医学部 第1内科), 外間 昭(琉球大学 医学部 第1内科), 金城 渚(琉球大学 医学部 第1内科DELIMITER琉球大学 医学部 光学医療診療部), 佐久川 廣(琉球大学 医学部 第1内科), 金城 福則(琉球大学 医学部 第1内科DELIMITER琉球大学 医学部 光学医療診療部), 白石 祐之(琉球大学 医学部 第1外科), 斎藤 厚(琉球大学 医学部 第1内科) |
抄録 | 症例は49歳,男性。平成10年に腰痛が出現し,腰椎X線,MRI,骨髄穿刺等でmultiple myelomaを疑われたが,精査にて否定され,経過観察されていた。経過中胆道系酵素の高値が持続していたため平成11年9月に腹部CT・超音波検査を施行したところ肝臓にびまん性の腫瘤影を認め,精査の目的で入院。ツベルクリン反応が中等度陽性で胃液培養にて結核菌を認めたため,肝結核を疑い肝臓の open biopsy を施行した。その結果,結核結節は認めらず,PN様の動脈炎所見を認めた。しかしながらPNに合致する臨床所見に乏しく,PNの診断基準を満たさなかった。その後,抗結核薬投与され外来にて経過観察となった。平成14年2月に施行された内視鏡検査にて下部食道に静脈瘤を認め,また進行性の脾腫大があり門脈圧亢進が明らかになってきた。更に腫大した胸部リンパ節の生検所見からCastleman病の診断に至った。本症例は組織学的に肝硬変を認めず, PN様の動脈炎所見にIPH様の変化をきたした稀な症例であり文献的考察を含め報告する。 |
索引用語 | 門脈圧亢進, 結節性多発動脈炎 |