セッション情報 一般演題

タイトル 6:

特発性血小板減少性紫斑病に対するH.pylori除菌療法

演者 西 義人(長崎大学 医学部 第二内科)
共同演者 磯本 一(長崎大学 医学部 光学診療部), 陣内 逸郎(長崎大学 医学部 原研内科), 山田 恭輝(長崎大学 医学部 原研内科), 長井 一浩(長崎大学 医学部 原研内科), 波多 智子(長崎大学 医学部 原研内科), 河野 茂(長崎大学 医学部 第二内科), 朝長 万左男(長崎大学 医学部 第二内科)
抄録 近年、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)にH.pylori除菌療法を施行し成功した場合、血小板増加を認めたとの報告がみられている。我々は難治性または経過観察中のITP症例のH.pylori感染診断を行い、陽性例に対し除菌療法を施行したので、その治療効果を中心に報告する。尿素呼気試験・血清抗H.pylori IgG抗体による診断で13例中10例がH.pylori陽性であった。この10例に対し、rabeprazole+amoxicillin+metronidazoleの1週間投与により除菌療法を施行したが、全例除菌に成功した。除菌前後で、血小板数は平均4.7万から9.4万(p<0.05)まで上昇し、3例では5万以下から10万以上に増加した。3例では除菌前後で不変であった。以上より、特に他の治療に抵抗性のITP患者ではH.pylori除菌療法を試みてもいいものと考えられた。
索引用語 血小板減少性紫斑病, H.pylori