セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
320:内視鏡的採石術が困難な胆管結石に対してESWLの併用により採石しえた2例
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演者 |
沖本 忠義(大分医科大学 第二内科) |
共同演者 |
宮島 一(大分医科大学 第二内科), 佐藤 竜吾(大分医科大学 第二内科), 村上 和成(大分医科大学 第二内科), 那須 勝(大分医科大学 第二内科), 香川 二朗(大分医科大学 総合診療部), 児玉 雅明(大分医科大学 総合診療部), 藤岡 利生(大分医科大学 総合診療部) |
抄録 |
肝内胆管結石や総胆管結石の中にはその大きさ・数などにより内視鏡的採石術が困難な症例がある。今回我々は、内視鏡的採石術が困難な症例に対し、ENBD・ESWL (Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)後の内視鏡的採石術が有効であった症例を2例経験したので報告する。症例1 82歳女性。心窩部痛・発熱・肝胆道系酵素上昇、腹部CTにて多数の胆石を伴う肝内胆管・総胆管の著明な拡張を認めた。EST施行後採石試みるも肝門部結石が残存したためENBDを留置しESWLを合計4回・11,400発施行し、採石した。症例2 79歳女性。右上腹部痛・肝胆道系酵素上昇、腹部CTにて総胆管及び左肝内胆管に胆石を伴う左肝内胆管・総胆管の拡張を認めた。EPBD施行後総胆管結石は採石するも、バスケット鉗子が通過せず肝内胆管結石が残存したためENBDを留置しESWLを施行。1回3,000発施行後採石可能となった。現在、総胆管結石の多くは内視鏡的治療(機械砕石術を含む)が可能となっているが、巨大結石や嵌頓結石など通常の内規鏡的治療が困難な症例もある。このような症例に対してはESWL・経皮経肝的胆道鏡下砕石術・経口胆道鏡下砕石術・外科治療などが試みられているが、侵襲性・安全性・手技の簡便性からみてENBD・ESWLを併用した内視鏡的採石術は有効な治療法と考えられる。 |
索引用語 |
ESWL, 胆石 |