セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 165:経腸栄養が著効を呈したクロ-ン病の一例経腸栄養が著効を呈したクロ-ン病の一例 |
演者 | 神田 聡(国立病院長崎医療センター外科) |
共同演者 | 古川 正人(国立病院長崎医療センター外科), 酒井 敦(国立病院長崎医療センター外科), 宮下 光世(国立病院長崎医療センター外科), 佐々木 誠(国立病院長崎医療センター外科), 辻 博治(国立病院長崎医療センター外科), 徳永 祐二(国立病院長崎医療センター外科), 大城 崇司(国立病院長崎医療センター外科), 植木 俊仁(国立病院長崎医療センター 内科), 伊東 正博(国立病院長崎医療センター外科) |
抄録 | 今回我々は、小腸・大腸型クローン病に対し経腸栄養が著効を示した症例を経験したので報告する。症例は33歳男性。平成3年3月中旬より腹痛出現しCTにて穿孔性腹膜炎の診断にて平成3年3月27日当院にて回盲部切除、S状結腸切除、双孔式人工肛門造設を施行。術後S状結腸の縫合不全より左横隔膜下膿瘍を合併。回盲部も縫合不全をきたしいずれも経皮的ドレナージで症状軽減するもカテーテル刺入部は皮膚瘻を形成。術後4ヶ月目に経口摂取開始し軽快退院。以後サラゾピリン内服していたが平成6年に症状再燃し、高圧酸素治療を開始。以後週1回高圧酸素治療を継続していたが増悪、寛解を繰り返した。平成12年3月に左横隔膜下膿瘍再燃。経皮的ドレナージにて症状軽快、このときの入院時より経腸栄養開始、以後外来にて経腸栄養を継続したところ皮膚瘻は閉鎖し、平成14年8月に行った大腸内視鏡にては狭窄は残存するも、潰瘍性病変の存在はなく寛解期の状態であった。クローン病は経腸栄養により長期寛解が得られると報告されている。経腸栄養にて著効を示した本症例の経過を供覧するとともに、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | クローン病, 経腸栄養 |