セッション情報 |
パネルディスカッション7(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)
EUS-FNA関連の手技と工夫≪ビデオ≫
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タイトル |
内PD7-1:縦隔病変に対するEUS-FNAの実際 -標準的描出法を用いた安全で確実な手技と工夫-
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演者 |
松崎 晋平(鈴鹿中央総合病院・消化器内科) |
共同演者 |
岡野 宏(鈴鹿中央総合病院・消化器内科), 青木 雅俊(鈴鹿中央総合病院・消化器内科) |
抄録 |
【目的】縦隔病変に対する病理検体採取法には種々の方法が存在する。喀痰細胞診陰性例では、気管支鏡関連手技や超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)、胸腔鏡下アプローチなどの方法があり、病変の存在部位や手術適応の有無、施設の設備状況などにより選択されている。当院では縦隔病変の病理検体採取法として主にEUS-FNAを施行しており、これまで偶発症を認めず安全に施行している。今回、縦隔病変に対するEUS-FNAの成績を報告し、標準的描出法に基づいた安全で確実な手技の実際を動画で供覧する。【対象と方法】対象は2009年1月から2011年3月までに縦隔病変に対しEUS-FNAを施行した47例(平均年齢70歳(58-87)、男女比31:16、悪性:良性39:8)である。超音波内視鏡はGF-UCT240(オリンパス社製)、穿刺針は主にEchotip needle(Wilson Cook社製)22Gを使用した。病変の描出は標準的描出法に基づいて行い、検査室には病理検査技師が同席し、検体採取の確認を行った。検討項目は、1.疾患内訳、2.手技内容(穿刺回数、検体採取率、正診率)、3.偶発症、とした。【結果】1.肺癌37、良性リンパ節腫脹8、悪性リンパ腫2例であった。2.穿刺回数は平均1.9(1-4)回、検体採取率と正診率は、細胞診単独で100%(47/47)、97.9%(46/47)、組織診単独で93.6%(44/47)、95.5%(42/44)、全体で100%(47/47)、97.9%(46/47)であった。3.偶発症は認めなかった。【結語】縦隔病変に対する病理検体採取法としてEUS-FNAは有用で安全な検査法と考えられた。縦隔病変の描出時には標準的描出法が実用的であり、穿刺時の工夫も含め、実際の手技を動画で供覧する。 |
索引用語 |
EUS-FNA, 縦隔 |