セッション情報 一般演題

タイトル 273:

原発性大腸癌の形態を呈した子宮内膜癌由来の転移性大腸癌の一例

演者 山本 雄一郎(宮崎県立 宮崎病院 放射線科)
共同演者 山田 浩己(宮崎県立 宮崎病院 放射線科), 後藤 一彦(宮崎県立 宮崎病院 放射線科), 下薗 孝司(宮崎県立 宮崎病院 外科), 嶋本 富博(宮崎県立 宮崎病院 産婦人科), 林 透(宮崎県立 宮崎病院 臨床検査科), 伊藤 博文(宮崎県立 宮崎病院 放射線科), 宮本 浩仁(宮崎県立 宮崎病院 放射線科), 西川 卓志(宮崎県立 宮崎病院 放射線科)
抄録 転移性大腸癌は,その原発臓器が女性では卵巣,胃,子宮の順に多く,子宮由来のものでは,下行結腸より肛門側に多いと報告されている.また,形態的には収束型,圧排型,びまん型に分け,まれに腹部臓器以外で,脈管性とくに血行性の転移の場合は隆起型を呈する場合もあるとされている.また播種によるものが多いことから多発性が多いとされている.
今回我々は原発性大腸癌との鑑別が困難であった転移性大腸癌の一例を経験したので報告する。
症例は73歳女性.平成10年6月当院産婦人科にてEndometrial ca.の診断のもと子宮付属器単純摘出術、術後化学療法施行。その後外来にて定期的に経過観察をしていた。平成12年2月follow up CTにて右下腹部に腫瘤を指摘された.下部消化管造影検査および内視鏡検査が施行され,上行結腸の2型進行癌と診断された.同年4月当院外科に転科し,5月に右半結腸切除術を施行された.病理組織学的には腺癌であったが,免疫染色にて子宮由来が示唆され,転移性大腸癌と診断された.
現在術後2年半であるが,再発なく経過観察中である.
索引用語 転移性大腸癌, 子宮癌