セッション情報 |
パネルディスカッション7(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)
EUS-FNA関連の手技と工夫≪ビデオ≫
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タイトル |
内PD7-5:当科におけるEUS-FNA関連手技の治療成績
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演者 |
太和田 勝之(千葉大大学院・腫瘍内科学) |
共同演者 |
石原 武(千葉大大学院・腫瘍内科学), 横須賀 收(千葉大大学院・腫瘍内科学) |
抄録 |
【目的】当科の胆膵領域におけるEUS-FNA関連手技の治療成績を検討する。【方法】対象は2011年2月までに当科において胆膵疾患に対してInterventional EUSを施行した243例(診断的EUS-FNA185例、治療的EUS-FNA関連手技58例)である。当科でのEUS-FNA関連手技は主にEUSガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ(EUS-CD)であり、(1)嚢胞径60mm以上で6週間の経過で縮小傾向なし、(2)有症状、(3)感染合併のいずれかを満たす嚢胞を治療対象としている。手技としてEUS下に19G針にて嚢胞を穿刺、ダイレーター、バルーンにて穿刺部を拡張した後、内瘻として7Fr両側pigtailステント、外瘻として7.2/7.5Fr経鼻ドレナージチューブの留置を基本としている。【成績】診断的EUS-FNAの穿刺対象は膵腫瘤性病変171、リンパ節52、腹水14(重複あり)であった。膵腫瘤性病変に対するEUS-FNAの成績はOn-site cytologist導入前が感度83.8%(67/80)であったのに対して、導入後は感度90%(36/40)と統計学的に有意ではないものの改善が得られた。いずれの期間も特異度は100%であった。リンパ節のFNAでは悪性例35例中14例(40%)で陽性が得られ、腹水のFNAでは悪性例9例中6例(66.7%)で陽性が得られた。EUS-CDは対象期間内に58例(男性42例、女性16例)に対して施行した。時にダイレーターによる拡張が困難な症例に対してSoehendra stent retriever(7Fr/8.5Fr)を用いて胃壁・嚢胞壁の拡張を行っている。これまでに6例に対してstent retrieverを使用し、その全例において穿刺ルートの良好な拡張が得られた。結果としてドレナージ留置を目的とした54例中51例(94.4%)で留置可能であった。【結論】診断的FNAの正診率、EUS-CDの成功率共に良好であった。EUS-CDにおける手技の標準化が今後の課題と考えられた。 |
索引用語 |
EUS-FNA, EUS-CD |