セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 3:興味ある形態を呈した出血性胃ポリープの1例 |
演者 | 西嶌 慎二(原三信病院 消化器科) |
共同演者 | 酒井 健二(原三信病院 消化器科), 福元 仁(原三信病院 消化器科), 金山 兼司(原三信病院 消化器科), 蓑田 俊二(原三信病院 消化器科), 河野 眞司(原三信病院 病理部) |
抄録 | 症例は、85歳女性。高血圧症で近医通院中であった。近医にて、1999年11月より貧血あり、鉄剤投与にて経過観察とし、1ヶ月後には一時改善していたが、2000年5月よりふらつき、6月より黒色便、強い貧血も出現しため、胃X線透視を行い、胃体下部前壁に隆起性病変を認め、Hb 5.1g/dlと低下していたため、当院紹介、精査加療目的にて入院となった。 入院時、Hb 4.4g/dlと強い貧血を認め、輸血を行い、原因検索のため、検査を開始した。上部消化管内視鏡検査を施行し、胃体下部大弯に出血性ポリープを認めた。全大腸内視鏡検査、腹部CT検査を行い、他に明らかな出血性病変、貧血の原因となる病変を認めず、貧血の原因は、胃体下部大弯の出血性ポリープよりの出血と考えられ、治療を行った。 ポリープは、表面発赤調で、表面にびらんを認め凹凸不整、Isp Type、深達度mの胃癌を疑い、EMRを施行した。以降、貧血は改善傾向にあり、増悪することはなかった。病理組織検査では、Hyperplastic Polypの診断であった。 強い出血性貧血を来し、興味ある形態を呈した、出血性過形成性ポリープの症例を経験したので、若干の文献的考察を加え、報告する。 |
索引用語 | 胃ポリープ, 出血性ポリープ |