セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
101:肝癌の肝外臓器浸潤・転移に対する外科治療症例の検討
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演者 |
遠藤 裕一(国立大分病院 外科) |
共同演者 |
中島 公洋(国立大分病院 外科), 穴井 秀明(国立大分病院 外科), 野田 尚一(国立大分病院 外科) |
抄録 |
平成8年4月から平成14年8月までに当科で経験したHCC切除96例(平均腫瘍径56mm、ICG19%、5生率37%)のうち(1)肝外臓器浸潤を同時に切除したのは12例(横隔膜8、結腸3、腹膜播腫2、右腎1、右副腎1、IVC1、胃1、重複あり)、(2)肝外転移巣を異時性に切除したのは10例(腹膜播腫5、肺3、リンパ節2、右副腎1、重複あり)で合計22例であった。臨床的特徴としては(1)は平均腫瘍径が81mmと大きく、(2)は平均腫瘍径41mmと小さく肝外転移切除時における肝病変のコントロールが比較的良好であった。(1)、(2)の3生率は12%であり,現在5生は得られていないがわずかに(1)右副腎の1例が3年1ヶ月生存中、(2)右副腎の1例が4年7ヶ月生存中である。(1)、(2)のように肝外へ浸潤、転移をきたしたHCCの外科治療成績は現在のところ予後不良だがわずかながら長期生存例もあり今後も積極的に行なっていく方針である。 |
索引用語 |
肝癌, 肝外臓器浸潤および肝外転移 |