セッション情報 一般演題

タイトル 26:

当院胃癌症例における同時性他臓器重複癌の検討

演者 後藤 さよ子(国立病院九州医療センター 外科)
共同演者 池田 陽一(国立病院九州医療センター 外科), 川中 博文(国立病院九州医療センター 外科), 池尻 公二(国立病院九州医療センター 外科), 野中 道泰(国立病院九州医療センター 外科), 朔 元則(国立病院九州医療センター 外科), 吉田 晃治(国立病院九州医療センター 外科)
抄録 【はじめに】胃癌症例における他臓器重複癌検討は胃癌の予後を向上させる上で重要と考えられる。【方法・対象】1997年6月から2002年4月の間、 国立病院九州医療センター外科で治療した胃癌症例2250例について検討した。平均年齢は66.9歳(21~92歳),性別は男性1477名,女性773名であった。術前画像検査として胃内視鏡,腹部CT,胸部X-P,大腸内視鏡あるいは注腸造影を施行した。【結果】重複癌の頻度は2.1%(48 / 2250)であった。また、男:女=35:13であり,腫瘍占拠部位はCが9(11.1%),Mが21(43.8%),Aが18(37.5%)であった。進行度は早期癌が25(52%),進行癌が23(48%)であり、組織型は高分化型が27(56.3%),低分化型が21(43.7%)であった。重複癌の部位としては結腸直腸が最も多く20人(41.7%)、次いで肺が5人(10.4%),肝・腎・胆嚢がそれぞれ4人(8.9%)であった。以下、膵臓、前立腺、十二指腸、尿管であった。【まとめ】他臓器重複癌の存在の可能性を考慮して術前検査を行うことは胃癌の予後向上に重要と考えられた。
索引用語 胃癌, 同時性重複癌