セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
162:多発性骨髄腫に対するMP療法施行中に大量下血を来し、大腸に多発性潰瘍を認めた二次性全身性アミロイドーシスの1例
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演者 |
本多 敬和(社会保険大牟田天領病院 内科) |
共同演者 |
東 修一(社会保険大牟田天領病院 内科), 飯田 浩章(社会保険大牟田天領病院 内科), 水足 謙介(社会保険大牟田天領病院 内科), 田中 秀樹(社会保険大牟田天領病院 内科), 三浦 史博(社会保険大牟田天領病院 内科) |
抄録 |
症例、68歳、男性。心アミロイドーシスで当院循環器科入院中に尿中BJ蛋白(L鎖K型)陽性を認め、骨髄穿刺で異常形質細胞が15.2%みられたことより、多発性骨髄腫および二次性全身性アミロイドーシスと診断され、消化管にもアミロイド沈着が認められた。平成14年6月18日よりMP療法を開始し、プレドニゾロンを漸時減量中であったが、9月19日朝より大量の下血を来し、大腸内視鏡で上行結腸より横行結腸右側に多発性の大小不同の出血性潰瘍を認めた。本症例は解熱剤としてジクロフェナックナトリウム座薬を使用しており、NSAIDSに起因する大腸潰瘍が考えられたが、潰瘍病変が高度であり、アミロイド沈着による粘膜の脆弱性やプレドニゾロンの投与も関連性があるものと推測された。腸管アミロイドーシスにNSAIDS起因性大腸潰瘍を合併した症例の報告は稀であり、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
腸管アミロイドーシス, 潰瘍 |