セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 15:サンポールの誤飲による腐食性胃炎の一例 |
演者 | 北條 裕美子(社会保険中央総合病院 内科) |
共同演者 | 浜田 勉(社会保険中央総合病院 内科), 近藤 健司(社会保険中央総合病院 内科), 須崎 愛(社会保険中央総合病院 内科), 柴崎 正幸(社会保険中央総合病院 内科), 万代 恭嗣(社会保険中央総合病院 内科) |
抄録 | サンポールの誤飲による腐食性胃炎の1例症例は65才女性。くも膜下出血後の後遺症による肢体不自由を苦に自殺目的でサンポールを服飲、腹痛を主訴に当院に搬送された。上部消化管内視鏡検査では著明な炎症と全周性の浅い潰瘍が咽頭から十二指腸にかけ認められ、MDLでは胃体部から前庭部にかけて広範囲に及ぶ腫大した粘膜ヒダと浮腫を認めた。腐食性胃炎と診断し、保存的治療にて経過観察した。サンポールの服用から約6週間後、摂食量の低下と頻回の嘔吐をきたし、MDLおよび内視鏡所見で前庭部を中心に高度の瘢痕性収縮萎縮を認めた。経口摂取が困難となったため、胃切除術を行った。手術標本の組織学的所見では粘膜下層の強度な繊維化と著しい肥厚を認めた。サンポール服用による腐食性胃炎を経験し、MDLと内視鏡により形態変化が観察経過できたので文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 腐食性胃炎, 強酸剤 |