セッション情報 |
ワークショップ6(肝臓学会・消化器病学会合同)
全身疾患における肝病変
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タイトル |
肝W6-7:血液疾患における肝病変
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演者 |
蓮池 悟(宮崎大・消化器血液学) |
共同演者 |
永田 賢治(宮崎大附属病院・肝疾患センター), 下田 和哉(宮崎大・消化器血液学) |
抄録 |
【目的】どのような血液疾患がALT上昇や黄疸を伴うのか、血液疾患治療前のHBV感染の実態、について明らかにする。【方法】2006年1月から2010年12月に当科で初回入院精査加療を行った血液疾患患者171名を対象に、患者背景、診断、生化学検査値、HBV感染を後ろ向きに検討した。【成績】男性97人 女性74人、年齢中央値63.2(17.8-89)歳で、診断疾患群は、リンパ系腫瘍 106人、急性骨髄性白血病 20人、造血不全疾患 7人、多発性骨髄腫関連疾患 14人、その他 24人であった。生化学検査(中央値)は、T-Bil 0.7(0.2-8.2)mg/dl、ALT 20(5-3812)IU/l、PT 82.5(25.5-172)%で、HBs抗原陽性 2.4%(4/167人)でHBVDNA陽性は2人、HBs抗原陰性でHBc抗体ないしHBs抗体陽性者 31.9%(47/147人)であった。診断疾患群間で統計学的有意差はなかったが、ALT上昇と肝脾腫はリンパ系腫瘍に、黄疸は溶血性疾患に多かった。抗HBV薬は治療前からHBs抗原陽性の3人に使用し、1人にHBVDNA検出後に使用した。HBs抗原陰性でHBc抗体ないしHBs抗体陽性者 47人(治療45人)ではHBV再燃なく抗HBV薬は使用しなかった。【結論】リンパ系腫瘍では高度の肝機能障害を呈することがある。血液疾患にHBV既感染者は多く慎重な経過観察が望ましい。 |
索引用語 |
血液疾患, HBV |