セッション情報 ワークショップ12(肝臓学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)

肝癌局所制御の標準化

タイトル 肝W12-11:

肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法後の亜区域再発率の検討

演者 建石 良介(東京大・消化器内科)
共同演者 椎名 秀一朗(東京大・消化器内科), 小池 和彦(東京大・消化器内科)
抄録 【目的】単発の肝細胞癌に対する根治的ラジオ波焼灼療法(RFA) 後の亜区域・亜区域外再発率とその後の予後を明らかにする。【方法】1999 年より2004 年までに当科に入院、RFAにて加療された初発の肝細胞癌患者569 人のうち、単発の303 人(平均年齢67.6 歳、男/女=191/112、ChildPugh A/B/C=213/75/6) を対象とした。再発を同亜区域内、亜区域外に分け、再発部位の同定は、2 人の放射線科医が独立して行った。亜区域内に多く再発が起こるかについて、κ係数を用いて検討した。再発診断後の治療法、再発診断後及び初回RFA からの生存率を解析した。【成績】観察期間中に201 人に再発が認められた。再発部位の内訳は、同亜区域内のみが40 人、亜区域外のみが110 人、亜区域内外同時が51 人であった。初発・再発の亜区域分布についてκ係数を計算したところ0.135 (95% CI, 0.079-0.190; P<0.001)であり、弱いが有意な相関を認めた。1、3、5 年累積全再発率及び亜区域内再発率は、それぞれ19.6% 、61.8% 、72.0%と3.7% 、12.7% 、15.3 %であった。再発時にRFA が行われたのは、亜区域内再発例の37 人(93% )、亜区域外再発例の99 人(90% )、亜区域内外同時再発例の41 人(80% ) であった。再発後のK-M 法による3、5 年生存率は、それぞれ、亜区域内再発が67.3%、57.0 %、亜区域外再発が76.8%、48.5 %、亜区域内外同時再発が48.4 %、24.7 %であり、同亜区域内のみに対する亜区域外のみ、亜区域内外同時のハザード比は、1.24(P=0.39)、2.33(P=0.001) であった。初回RFAからの5年、7年、10年生存率は、62.7%、45.9%、23.8%であった。【結論】系統的亜区域切除によって約20 %の再発リスク低減が可能であることが示唆された。一方、亜区域に留まる再発は高率に再RFA 可能であり、治療後の予後も他の再発形態と比較して良好であった。
索引用語 肝細胞癌, ラジオ波焼灼療法