セッション情報 | ワークショップ19(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)大腸内視鏡挿入法の基本と工夫 |
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タイトル | 内W19-7:当センターにおける大腸内視鏡挿入の実際 |
演者 | 吉川 健二郎(秋田赤十字病院・消化器病センター) |
共同演者 | 山野 泰穂(秋田赤十字病院・消化器病センター), 木村 友昭(秋田赤十字病院・消化器病センター) |
抄録 | 安全で苦痛の少ない大腸内視鏡挿入は、その後の診断と治療手技においても有利に働き,また,被検者にとって再検の指示を受け入れやすくするものと考える. 当センターでは,以前より軸保持短縮法による大腸内視鏡挿入法を提唱し指導・実践してきた.S状結腸や横行結腸のフリーな腸管の過伸展を抑え,最初から短縮し,内視鏡軸を保ちながら腸管の固定点を結ぶ最短距離で挿入するという本法は,被検者に極力苦痛を与えず,かつ安全な挿入を可能にする.そのポイントは,scopeの形状,先端の位置,方向を的確に把握しつつ,抵抗感,フリー感を確認しながら挿入することである.容易に短縮を許さない挿入困難例においても,体位変換と的確な用手圧迫を行うことで,各固定点を結ぶ最短距離を見出すことに努めれば,ある程度克服可能と考えている.その一方で,物理的に挿入不能な症例も存在することは事実であり,これらの症例を見抜くことも重要である.scopeからの抵抗感や,被検のが苦痛をモニターとして,引き際を見極める冷静さも必要である.当センターで3年以上研修を積んだ医師3人の平均盲腸到達率は,96.3%で,そのうちpush操作なしで挿入できたのは,56.8%であった. 挿入の実際を,動画およびコロンモデルを用いて発表する. |
索引用語 | 大腸内視鏡挿入法, 軸保持短縮法 |