セッション情報 |
ワークショップ19(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)
大腸内視鏡挿入法の基本と工夫
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タイトル |
内W19-14:当院におけるコロンモデルを使用した挿入法の教育指導について
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演者 |
松田 耕一郎(富山県立中央病院・内科) |
共同演者 |
荻野 英朗(富山県立中央病院・内科), 野田 八嗣(富山県立中央病院・内科) |
抄録 |
われわれは富山県内での大腸内視鏡挿入法セミナーを2008年2月に行い、2009年2月の日本消化器内視鏡学会北陸セミナーにおいてもコロンモデルを使用した大腸内視鏡挿入の実技セミナーを行ってきた。2010年4月1日~2011年3月31日までの大腸内視鏡件数は3839件で消化器内科、消化器外科を目指す後期研修医が施行しているのは1802件(46.9%)である。その指導に際しては日本消化器内視鏡学会の認定専門医がコロンモデル(京都科学社製モデル)で難易度を段階的に上げて体系的に指導している体制を取っている。指導の実際は軸保持短縮法を基本としており、下部消化管内視鏡の未経験者にはコロンモデルのパターン1を足がかりとして練習して頂く事としている。パターン2はRsおよびSトップを軸保持短縮法で挿入する目的で使用しており、Rs部をhookし、十分手前に引き寄せながら挿入するように指導している。次にパターン3であるがRs,Sトップは直線化して極力挿入し、SD junctionを工藤らの提唱するright turn shortening techniqueで挿入していく挿入法を指導している。しかしながらright turn shortening techniqueは比較的習得が困難であり、全症例で可能ではないためにS状結腸でのαループ形成での下行結腸または脾彎曲部をhookしてのループ解除の方法も指導している。パターン3までの挿入方法と軸保持短縮法の応用で大半の患者さんを挿入可能であると我々は考えている。以上の挿入方法の指導により大腸内視鏡挿入初心者でも段階的にレベルアップを図れ、比較的短期間で挿入法をマスターできると考えている。本ワークショップではSD junctionの越え方を主にコロンモデルの各パターンを使用して提示したい。 |
索引用語 |
大腸内視鏡, 挿入法 |