セッション情報 ワークショップ20(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)

咽頭癌と食道癌の効率的な観察法≪ビデオ≫≪アンサーパッド≫

タイトル W20-基調講演1:

耳鼻咽喉科用NBI電子スコープを用いた咽頭表在癌診断

演者 渡邉 昭仁(恵佑会札幌病院・耳鼻咽喉科)
共同演者 谷口 雅信(恵佑会札幌病院・耳鼻咽喉科)
抄録 内視鏡技術の進歩により、これまで診断が困難とされていた表在性の癌が診断できるようになった。これは耳鼻咽喉科領域も例外ではなく、近年多くの頭頸部表在癌診断の報告が見られるようになった。当院では、2006年からNBI機能を搭載した電子スコープを用いて頭頸部領域の表在癌を診断し耳鼻咽喉科用NBI電子スコープの有用性を報告してきた。今回、当院で行っている頭頸部癌の拾い上げ方法を中心に報告する。 検討内容1、検査方法 耳鼻咽喉科外来診察の一環として頭頸部癌スクリーニングを行う際の注意点とはどのようなものかについて検討し報告する。2、対象疾患 耳鼻咽喉科外来では半日に1人の医師が50例を超える患者さんを診察することも少なくなく、全例に頭頸部領域全域のスクリーニングを行うことは困難である。そこで、NBI観察対象症例をある程度絞り込むことが必要である。さらには対象症例における、観察部位をどこまでどのように観察するかも必要になってくる。以上のような点についても検討し報告する。3、表在癌診断症例 上記の検査でどのような症例にどのような表在癌が診断されていたかについて報告する。4、耳鼻咽喉科外来における、表在癌診断を目的とした今後の効率的な観察法 今回の検討結果から、我々耳鼻咽喉科医が耳鼻咽喉科外来でできる、今後にむけたより効率的な観察方法について言及したいと考えている。
索引用語 頭頸部表在癌, NBI