セッション情報 ワークショップ20(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)

咽頭癌と食道癌の効率的な観察法≪ビデオ≫≪アンサーパッド≫

タイトル W20-基調講演3:

食道癌の効率的な観察法

演者 門馬 久美子(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科)
共同演者
抄録 1.食道癌の効率的な拾い上げ診断
 食道癌を効率よく拾い上げるためには、通常観察(白色光)とNBI(narrow band imaging)観察を併用し、内視鏡挿入時と抜去時に管腔の伸展を変えながら観察する。弱伸展では色調変化や表面の粗?さ、凹凸の変化、強伸展では血管網の変化や壁の硬さなどを観察する。隆起や陥凹など凹凸が明瞭な病変は、白色光で容易に発見できるが、色調変化や粘膜の光沢、血管網の変化のみで示される平坦病変は、NBI観察やヨード染色がないと発見が難しい。
2.病変発見時の観察方法
 病変を拾い上げた場合は、病変の大きさ、凹凸の程度、伸展による病変の形態変化から病変の硬さや可動性の有無を確認する。食道表在癌では、病変の肉眼所見と深達度、リンパ節転移頻度の間に密接な関係があるため、病変発見時は治療法選択のため、病巣の形態を判断し、深達度診断を行う。特に、症例数が最も多い陥凹性病変では、色素内視鏡所見や拡大内視鏡所見を参考に診断する。実際は、当日ビデオで供覧する。
索引用語