セッション情報 ワークショップ20(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)

咽頭癌と食道癌の効率的な観察法≪ビデオ≫≪アンサーパッド≫

タイトル 内W20-8:

当院におけるNBI導入後の食道上皮性腫瘍の拾い上げ能について

演者 望月 洋介(滋賀医大附属病院・光学医療診療部)
共同演者 齋藤 康晴(滋賀医大附属病院・光学医療診療部), 藤山 佳秀(滋賀医大・消化器内科)
抄録 【背景】当院におけるスクリーニング時の食道NBI観察により上皮性腫瘍<squamous cell carcinoma(以下SCC)、high grade intraepithelial neoplasia(以下HGIN)、low grade intraepithelial neoplasia(以下LGIN))>の拾い上げ能が向上したかをNBI導入前後の診断病巣数を検索することにより検討した。【目的】NBIによる食道上皮性腫瘍の拾い上げ能について検討する。【方法】当院にてこれまで内視鏡治療を行った148例の食道上皮性腫瘍(SCC、HGIN、LGIN)のうち、腫瘍径が10mm未満、5mm以下のものにつきNBI導入前(2005年1月から2008年1月)と導入後(2008年2月から2011年2月)で2群に分け病理組織を含めretrospectiveに検討した。尚、腫瘍径10mm未満を小食道腫瘍(以下小),5mm以下を微小食道腫瘍(以下微小)と仮に定義した。【成績】NBI導入前の切除病巣数は小:8、微小:3であった。これらはすべてヨード染色法における不染帯として診断されていた。病理ではSCC:6(75.0%)、HGIN:2(25.0%)で深達度はEP:6、LPM:1、MM:1であった。一方、NBI導入後での診断病変数は小:40、微小:28であった。小40病巣中34病巣(85.0%)はNBI観察時のbrownish areaとして診断されおり、通常観察で診断されたのは6病巣(15.0%)であった。また微小28病巣はすべてNBI観察時のbrownish areaとして診断されていた。病理ではSCC:35(75.0%)、HGIN:1、LGIN:4で深達度はEP:35、LPM:5であった。【考察】当院においてNBI導入前に比して導入後では小および微小ともに有意に拾い上げ病巣数が増加しており、表面平坦型においても同様に診断病巣数は増加していた。【結論】食道のスクリーニング時におけるNBI観察は食道上皮性腫瘍の拾い上げ能向上に寄与していた。
索引用語 食道NBI, 食道上皮性腫瘍