セッション情報 ワークショップ21(消化器内視鏡学会・消化器病学会合同)

胃・十二指腸におけるIEEの有用性と限界≪ビデオ≫

タイトル 内W21-7追2:

表面陥凹型早期胃癌の組織型別にみたNBI拡大内視鏡所見の特徴

演者 松尾 健(久留米大・消化器内科)
共同演者 中原 慶太(久留米大・消化器内科), 渡辺 靖友(久留米大・消化器内科)
抄録 目的:表面陥凹型早期胃癌の組織型別にみたNBI拡大内視鏡所見の特徴を明らかにする。対象と方法:2008年から2010年までの間に外科的胃切除または内視鏡的一括切除がなされ、病理組織結果が得られた表面陥凹型早期胃癌100病変(分化型癌70、未分化型癌30)を対象とし、NBI拡大内視鏡所見と組織所見を遡及的に比較検討した。癌組織型は、腺管形成能の顕著な分化型癌を、管状腺癌-高分化型、中分化型、乳頭腺癌とし、腺管形成能に乏しい未分化型癌を、印環細胞癌、低分化腺癌-充実型、非充実型とした。NBI拡大内視鏡による血管模様と腺管模様とに大別した。1)血管模様は、八尾らのIrregular microvascular pattern(IMVP)、田尻らのFine network pattern: FNP, Corkscrew pattern: CSPを参考とし、強拡大下に血管模様の有無(あり、なし)、ネットワークの有無(あり、なし)、ネットワークの途絶・中断(あり、なし)、形・大きさ・走行の多様性(あり、なし)、縮緬状蛇行または乏血管領域の有無(あり、なし)について判定した。2)腺管模様は、榊らのABCD分類、八尾らのmarginal crypt epithelium: MCE、八木らのwhite zone: WZを参考とし、酢酸撒布下(中拡大~強拡大)に腺管模様の有無(あり、なし)、形・大きさ・配列の多様性(あり、なし)、腺窩間部の開大(あり、なし)について判定した。結果:1)組織型別にみた腺管模様の特徴:分化型癌では多様性のある腺管模様あり、未分化型癌では、腺管模様なしか、あるいは背景粘膜に類似した多様性のない腺管模様の残存であった。2)組織型別にみた血管模様の特徴:分化型癌では途絶・中断を伴うネットワークあり、未分化型癌ではネットワークのない蛇行の顕著な縮緬状血管、あるいは不均一な乏血管領域の存在であった。3)腺管模様および血管模様による組織型鑑別診断能:感度、特異度、正診率はいずれも良好であった。結論:NBI拡大内視鏡による癌組織型鑑別の可能性が示唆された。
索引用語 表面陥凹型早期胃癌, NBI拡大内視鏡