セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

食道・咽頭-症例報告1

タイトル 消P-39:

放射線化学療法でCRとなった進行頸部食道癌の2例

演者 宮本 敬大(大阪医大・2内科)
共同演者 紀 貴之(大阪医大・化学療法センター), 瀧内 比呂也(大阪医大・化学療法センター), 後藤 昌弘(大阪医大・化学療法センター), 吉田 元樹(大阪医大・化学療法センター), 桑門 心(大阪医大・化学療法センター), 西谷 仁(大阪医大・化学療法センター), 浅石 健(大阪医大・2内科), 樋口 和秀(大阪医大・2内科)
抄録 【症例1】65歳、男性。【現病歴】2008年1月頃より嚥下困難感を自覚し、3月に近医を受診した。精査の上部消化管内視鏡検査および頸部~腹部CT検査で食道癌(CeUt,T4(気管),N1,M0:stageIVa)と診断され。4月に当院に紹介となった。5月より放射線化学療法〔FP(5FU+シスプラチン(CDDP))+RT(radiation therapy): total 60Gy〕を施行した。同年8月の効果判定でCR(complete response)となった。その後、FP療法4コース施行し、2009年5月のPET-CTでもCRが確認された。2010年2月と6月に晩期毒性による胸水貯留に対し、胸水ドレナージと胸膜癒着術と同年8月に心嚢液貯留による心タンポナーデを認めたため、心嚢ドレナージ施行した。2011年3月の現在も再発は認められていない。【症例2】42歳、女性。【現病歴】2010年2月頃から頚部に違和感を自覚し、4月に近医を受診した。精査の上部消化管内視鏡検査および頸部~腹部CT検査で食道癌(CeUt, T4(気管),N1,M0;stageIVa)の診断で当院に紹介となった。6月よりFP+RT療法を行い、その後にFP療法を2クール施行した。同年10月の効果判定でCRとなり、11月のPET-CTでもCRが確認された。現在もCR継続中である。【結語】今回、我々は放射線化学療法でCRとなった進行頸部食道癌の2例を経験したので報告する。
索引用語 食道癌, 放射線化学療法