セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

食道・咽頭-症例報告2

タイトル 消P-43:

異所性胃粘膜から発生した頚部食道腺癌の1例

演者 江頭 秀人(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科)
共同演者 服部 公昭(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 門馬 久美子(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科), 藤原 純子(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科), 宮本 勇治(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 田畑 拓久(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 稲葉 良彦(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 荒川 丈夫(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科), 三浦 昭順(がん・感染症センター都立駒込病院・外科), 加藤 剛(がん・感染症センター都立駒込病院・外科), 了徳寺 大郎(がん・感染症センター都立駒込病院・外科), 出江 洋介(がん・感染症センター都立駒込病院・外科), 立石 陽子(がん・感染症センター都立駒込病院・病理科), 堀口 慎一郎(がん・感染症センター都立駒込病院・病理科)
抄録 症例は56歳男性.2010年8月の検診目的での内視鏡検査にて食道腺癌を指摘され,精査加療目的にて当院を紹介受診.食道造影では,頚部食道右後壁に長径14mm大で辺縁隆起と内に小顆粒をともなう陥凹性病変(0-IIc)を認めた.空気量にて形態変化があり,側面像にて明らかな変形を認めないことから粘膜癌と診断した.通常内視鏡観察では,切歯より18.5~21cmの左壁と右壁に異所性胃粘膜があり,右壁異所性胃粘膜の肛門側に長径1cm前後の凹凸の目立つやや発赤した陥凹を認めた.NBI併用拡大観察では,粘膜の表面構造の差として境界は明瞭であった.異所性胃粘膜と連続した病変で,動的観察による形態変化を認めることから,異所性胃粘膜より発生した粘膜癌(腺癌)と診断した.頚部・腹部超音波検査およびCT検査にて明らかな転移は指摘されなかった.T1aN0M0 cStage 0の診断で,十分なinformed consentのもと,ESDを先行し病理組織学的検索の後に追加治療の要否を判断する方針となった.2010年11月ESDにて病変を一括切除した.病理組織学的診断は,Ut,15X12mm,0-IIa+IIc,adenocarcinoma(por1>tub1>tub2),T1a-MM,ly0,v0,HM0,VM0,R0で,異所性胃粘膜由来と考えられた.術後追加治療なしで,厳重経過観察中である.異所性胃粘膜から発生した食道腺癌は稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語 食道腺癌, 異所性胃粘膜