セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-基礎2 |
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タイトル | 消P-54:クロピドグレルの抗血小板作用に対する低用量オメプラゾールの効果 |
演者 | 古田 隆久(浜松医大附属病院・臨床研究管理センター) |
共同演者 | 杉本 光繁(浜松医大・1内科), 西野 眞史(浜松医大・1内科), 山出 美穂子(浜松医大・1内科), 魚谷 貴洋(浜松医大・1内科), 山田 貴教(浜松医大・1内科), 大澤 恵(浜松医大・1内科), 杉本 健(浜松医大・1内科), 梅村 和夫(浜松医大・薬理学) |
抄録 | 緒言:クロピドグレルの抗血小板作用をPPIが阻害することが知られている。演者等もPPIの一つであるオメプラゾール 20 mgがクロピドグレルの抗血小板作用に影響し、その影響は内服時間をずらしても回避できないことを報告した(Br J Clin Pharmacol 2010)。しかし、抗血小板薬による胃粘膜傷害の予防には低用量のPPIでも十分とする報告もある。そこで、クロピドグレルの抗血小板作用に低用量のオメプラゾールが影響するかを検討した。方法:対象は、健常成人31名である。クロピドグレル 75 mg 朝食後7日間、クロピドグレル 75 mg 朝食後+ オメプラゾール 10 mg 朝食後7日間、及びクロピドグレル75 mg 朝食後 + オメプラゾール 10 mg 夕食後7日間の3通りの投与を2週間以上のwash-out期間を設けてランダムクロスオーバーにて行い、血小板凝集抑制率を比較した。血小板凝集抑制率はVerifyNowにて測定した。結果:投与前の血小板凝集抑制率の中央値は0%であった。クロピドグレル単独での血小板凝集抑制率は53.0% (15.0-98.0%)であり、クロピドグレルとオメプラゾール 10 mg 朝食後同時投与7日後は47.0% (7.0-98.0%)であった(P = 0.009)。クロピドグレル75 mg 朝食後、オメプラゾール 10 mg 夕食後と内服時間をずらした場合は44.0% (7.0 - 93.0%)(P = 0.032)であった。結論:オメプラゾール 10 mgもクロピドグレルの抗血小板作用に影響し、それは、内服時間をずらしても回避できなかった。しかし、オメプラゾールによる阻害は軽度であり、臨床的に意義については検討の余地があると考えられた。さらに例数を増やして報告する予定である。 |
索引用語 | オメプラゾール, クロピドグレル |