セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-機能1 |
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タイトル | 消P-64:プロトンポンプ阻害薬の薬物動態に及ぼす食事の影響 |
演者 | 藤原 靖弘(大阪市立大・消化器内科) |
共同演者 | 岡崎 博俊(大阪市立大・消化器内科), 東森 啓(大阪市立大・消化器内科), 杉田 奈央子(大阪市立大・消化器内科), 田中 雅子(大阪市立大・消化器内科), 坂井 大志(大阪市立大・消化器内科), 小林 正宣(大阪市立大・消化器内科), 新藤 正喜(大阪市立大・消化器内科), 町田 浩久(大阪市立大・消化器内科), 谷川 徹也(大阪市立大・消化器内科), 山上 博一(大阪市立大・消化器内科), 渡辺 憲治(大阪市立大・消化器内科), 渡辺 俊雄(大阪市立大・消化器内科), 富永 和作(大阪市立大・消化器内科), 荒川 哲男(大阪市立大・消化器内科) |
抄録 | 背景:プロトンポンプ阻害薬(PPI)はGERD治療の第一選択薬として広く用いられている。しかしながら、その一方でPPI治療に抵抗を示す症例が存在し、その一因としてPPIの血漿中薬物濃度が十分に得られないことが挙げられる。薬剤の服用時間に関しては欧米では食前内服が推奨されているものの、本邦では食後に内服する症例が多い。目的:PPIの薬物動態に及ぼす食事の影響について、オメプラゾールとランソプラゾールを用いて検討した。試験デザイン:単一施設非盲検交差比較試験(UMIN000002870)。対象:健常ボランティア男性12名(年齢23-51歳)。方法:被験薬オメプラゾール(OPZ)20mg 1錠またはランソプラゾール(LPZ)OD30 mg 1錠を絶食下または所定の食事摂取後、200mLの水とともに1回経口投与し、投与直前および投薬後15分、30分、45分、1時間、1.5時間、2時間、4時間、6時間、10時間の10回血液を採取し血中薬物濃度を測定した。検査後1-4週間休薬の後、合計4回(OPZ絶食群、OPZ食後群、LPZ絶食群、LPZ食後群)施行した。各群におけるCmax、AUC、Tmax、T1/2を計測し比較検討した。CYP2C19の遺伝子多型も評価した。結果:12例中8例はヘテロEMで残りの4例はホモEMであった。OPZ群で血中濃度測定が充分にできなかったため、各パラメーターが算出できなかった。LPZ群では絶食群に比較して食後群で有意にCmax(絶食群:1275±523 ng/ml、食後群:624±306 ng/ml)、AUC(絶食群:4512±1958 ng・h/ml、食後群:3083±1688 ng・h/ml)の低下、Tmax(絶食群:2.0±0.8 hr、食後群:3.3±1.0 hr)の延長が認められた。結語:食事がPPIの薬物動態に影響を与えることが明らかになった。 |
索引用語 | PPI, 食事 |