セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-機能1 |
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タイトル | 消P-66:スマトリプタン内服は胃排出を遅延させる:13C BreathID systemによる呼気試験を用いて |
演者 | 野中 敬(横浜市立大附属病院・消化器内科) |
共同演者 | 山田 英司(横浜市立大附属病院・消化器内科), 関野 雄典(横浜市立大附属病院・消化器内科), 内山 崇(横浜市立大附属病院・消化器内科), 酒井 英嗣(横浜市立大附属病院・消化器内科), 日暮 琢磨(横浜市立大附属病院・消化器内科), 大久保 秀則(横浜市立大附属病院・消化器内科), 飯田 洋(横浜市立大附属病院・消化器内科), 細野 邦広(横浜市立大附属病院・消化器内科), 遠藤 宏樹(横浜市立大附属病院・消化器内科), 坂本 康成(横浜市立大附属病院・消化器内科), 古出 智子(横浜市立大附属病院・消化器内科), 高橋 宏和(横浜市立大附属病院・消化器内科), 所 知加子(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 歩(横浜市立大附属病院・消化器内科), 阿部 泰伸(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 英司(横浜市立大・医学教育学), 前田 愼(横浜市立大附属病院・消化器内科), 中島 淳(横浜市立大附属病院・消化器内科), 稲森 正彦(横浜市立大附属病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】スマトリプタンは偏頭痛改善薬として広く用いられている.スマトリプタン前投与と胃排出能との関連についてはいくつかの報告が出されており,またスマトリプタンは胃底部の受容性弛緩をもたらすことがわかっている.今回我々は連続呼気採取による胃排出能評価が可能なBreath ID system(Oridion Medical社)を用いて,スマトリプタンの内服投与による胃排出能への影響につき健常ボランティアを用いて検討した.【方法】症状がない24-38歳の健常男性ボランティア10名を対象とし,試験食投与30分前のスマトリプタン50mg投与の有無でcrossover studyを施行した.試験前8時間の絶食後,座位にて Breath ID systemを用いて4時間の連続呼気モニタリングによる胃排出能の評価を行った.試験食は400kcal/400mlの液状食(ラコール:大塚製薬)を13C酢酸100mgで標識したものを用いた.【成績】スマトリプタンvs コントロールで得られたデータを比較した.T1/2:131.84(103.13-168.70) vs 120.27(89.61-138.25)(P=0.0166),Tlag:80.085(59.23-125.89) vs 61.11(39.86-87.05)(P=0.0125),GEC:3.545(3.20-3.97) vs 3.55(3.19-4.03)(P=0.646),β:2.3374(1.6407-3.8209) vs 2.0847(1.4755-2.9269)(P=0.0284),κ:0.5833(0.3689-0.7836) vs 0.6180(0.4661-0.8872)(P=0.3329)であった(median(range);T1/2とTlagは単位=分).以上より,スマトリプタン内服によりGEC,κには有意な変化を認めなったものの,T1/2,Tlag,βは有意に増加した.【結論】スマトリプタン50mgの内服は胃排出遅延をもたらし,特に早期胃排出も遅いことが示唆された. |
索引用語 | スマトリプタン, 胃排出能 |