セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃-診断(内視鏡)1

タイトル 消P-77:

出雲スケールと上部消化管内視鏡診断との比較検討

演者 橋本 周太郎(東京警察病院・消化器科)
共同演者 鈴木 剛(東京警察病院・消化器科), 松原 三郎(東京警察病院・消化器科), 須山 由紀(東京警察病院・消化器科), 小椋 啓司(東京警察病院・消化器科), 大島 秀男(東京警察病院・内視鏡センターDELIMITER東京警察病院・外科)
抄録 【目的】出雲スケールとは上下部消化管症状を15項目に分類し各項目を5段階で評価する調査形式であり、患者ごとに訴えが多様である消火器症状を客観的に評価するために設定された。今回我々は出雲スケールの有用性について検証することを目的とし、出雲スケールスコアと実際の内視鏡診断結果との比較検討を行った。【対象・方法】[異常なし][慢性胃炎][急性胃炎][食道裂孔ヘルニア][十二指腸潰瘍][胃潰瘍][十二指腸潰瘍瘢痕][胃潰瘍瘢痕][びらん性逆流性食道炎][胃ポリープ]の各内視鏡診断群ごとに検査直前に記載された出雲スケールスコアを比較した。【結果】(1)内視鏡診断ごとに比較すると[異常なし]群では胃痛の頻度が高く、便秘より下痢を示す傾向がみられた。[慢性胃炎][胃潰瘍][胃潰瘍瘢痕][逆流性食道炎]の各群ではスコアのほぼ全ての項目が[異常なし]群より低かった。[十二指腸潰瘍]群では胃痛のスコアより咽頭違和感・胃酸逆流症状のスコアが高かった。(2)出雲スケールの各項目ごとに内視鏡診断を比較すると、逆流性食道炎に関連する症状で高いスコアを示した患者群は実際には[十二指腸潰瘍瘢痕][急性胃炎]であることが多かった。胃痛を主たる症状とした患者群では[異常なし]の診断となる頻度が最も高く、胸焼け・胃の膨満感に関するスコアと内視鏡診断結果との明らかな相関は認められなかった。便秘症状の高スコア群では[食道裂孔ヘルニア]が、また下痢症状の高スコア群では[異常なし]の診断が多かった。【結論】診断結果が[十二指腸潰瘍瘢痕][急性胃炎]である群では胃部症状より逆流性食道炎様症状が強いことが示唆された。また下部消化管症状に関して[食道裂孔ヘルニア]群は便秘傾向であり、[異常なし]群は下痢傾向を示した。
索引用語 出雲スケール, 診断