セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-診断(内視鏡)1 |
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タイトル | 消P-80:上部消化管内視鏡におけるセデーションの循環呼吸動態への影響 |
演者 | 白井 孝之(東海大八王子病院・消化器内科) |
共同演者 | 渡辺 勲史(東海大八王子病院・消化器内科), 峯 徹哉(東海大・消化器内科), 高清水 眞二(東海大八王子病院・消化器内科), 小嶋 清一郎(東海大八王子病院・消化器内科), 鈴木 孝良(東海大・消化器内科), 永田 順子(東海大八王子病院・消化器内科), 丸野 敦子(東海大八王子病院・消化器内科), 矢崎 利典(東海大八王子病院・消化器内科), 木嶋 麻衣子(東海大八王子病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】上部消化管内視鏡検査時の鎮静剤投与が循環呼吸動態へ与える影響に関しエビデンスを得るため、検査前後に渡る変化を前向きに検討する。【方法】東海大学医学部付属病院における、事前同意の取れたルーチンの上部消化管内視鏡検査の被検者269名に対し65歳未満(L)65歳以上(H)に分け検討した。 使用薬剤と用量はフルニトラゼパム0.2mg(FNG0.2)、フルニトラゼパム 0.3mg(FNG0.3)、ミダゾラム2mg(MIZ)の3種で、各群の人数は(FNG0.2)L群:37名、H群:43名、(FNG0.3)L群:36名、H群:22名、(MIZ)L群:68名、H群:63名で、生体監視モニターを用い検査台上で、検査前、注射後3分後・6分後・検査終了時の酸素飽和度と血圧を測定した。【成績】血中酸素飽和度は(FNG0.3)H群の3分後(96.7±0.4→94.5±0.7)、6分後(96.7±0.4→95.0±0.6)、(MIZ)L群の3分後(97.1±0.2→95.6±0.3)、6分後(97.1±0.2→96.2±0.4)、終了時(97.1±0.2→96.2±0.4)、(MIZ)H群の3分後(96.7±0.2→94.9±0.3)、6分後(96.7±0.2→95.5±0.3)、に有意な低下がみられた。収縮期血圧は(FNG0.3)H群の3分後(161.5±4.87→144.5±4.8)、(MIZ)L群の3分後(125.9±4.3→116.2±4.5)、(MIZ)H群の3分後(134.5±4.9→118.2±4.8)、6分後(134.5±4.9→124.7±4.9)、終了時(134.5±4.9→123.4±6.0)に有意な変化がみられた。また、(FNG0.3)H群では検査後の介助に注意を要する患者がやや多くみられた。【結論】(FNG0.3)H群、(MIZ)H群では循環呼吸動態への影響が出易いことが示された。高齢者のルーチンの上部消化管内視鏡におけるセデーションは薬剤と使用量の配慮が重要である。 |
索引用語 | セデーション, 上部消化管内視鏡 |