セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃-診断(内視鏡)2

タイトル 消P-85:

キャップ付き胃内視鏡検査により ファーター膨大部検査の効能はどれほど改善されたか?

演者 J.H Han(Internal Medicine, Chungbuk National University)
共同演者 S.M Park(Internal Medicine, Chungbuk National University), S.J Youn(Internal Medicine, Chungbuk National University), H.B Chae(Internal Medicine, Chungbuk National University), S.M Yoon(Internal Medicine, Chungbuk National University), E.Y Jang(Internal Medicine, Chungbuk National University), B.C Kim(Internal Medicine, Chungbuk National University), C.S Park(Internal Medicine, Chungbuk National University)
抄録 背景: 胃腸関係のややこしい病巣に到達し、治療するため 透明キャップを取り付けた内視鏡検査(正面)が使用されている。 キャップ付き内視鏡検査の長所と言ったら、従来の内視鏡検査に触覚をつけることで病巣の可視化及び標的化が向上したことであるだろう。 我々は膨大部検査法としてのキャップ付き内視鏡検査の有用性を検討するため前向き試験を実施した。 方法: 2010年 10月から11月までの間に通常の内視鏡検査を行う患者を連続的前向きに本研究に含ませた。一人の内視鏡専門医(はんちょんほ)が 通常の上部内視鏡を評価した。従来の内視鏡検査では 膨大部が完全にみえなかったり、探せなかったりの場合は短い長いキャップ(使い捨ての遠位取り付け 201-10704, MH-463)を用いた内視鏡で再検査を行った。胃内視鏡の先端を各々 4mmと12mmを過ぎたところにキャップが来るようにした。全検査に対して二人の内視鏡専門医が記録し、検討した。我々は 膨大部の可視化に対して4群に分けて報告した; I: 完璧に観察される、II: 部分的観察(目に見える穴がある)、 III: 部分的観察(目に見える穴がない), IV: 観察されない. 結果: 本研究では 37名の患者を検討した。従来の上部内視鏡では約 54%(I群、20/37例)で 膨大部が完璧に観察されており、 11%(IV群、4/37例)では何も観察されなかった。短いキャップを用いてII, III, IV群を再検査したところ、 88%(15/17)で膨大部が完璧に観察された。残り(2/17)も長いキャップにより完璧に観察された。キャップ付き内視鏡検査により従来の内視鏡検査に失敗した17名の患者で膨大部を適切に検査することが出来た(100%)。合併症は生じていなかった。 結論: 透明キャップを取り付けた内視鏡検査(正面)により、膨大部の可視化が適切かつ信頼性高く行われる。この技術により十二指腸内視鏡(側面) を使わずにより完璧に上部胃腸関連の診断的検査が実施できる可能性がある。
索引用語 キャップ付き胃内視鏡検査, ファーター膨大部検査