セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃-H.pylori

タイトル 消P-99:

悪性貧血を呈したA型胃炎におけるHelicobacter pylori感染

演者 斉藤 誠(愛育病院・内科)
共同演者 入江 達朗(愛育病院・内科), 森岡 正信(愛育病院・内科), 小笹 真理子(愛育病院・消化器内科), 小林 隆彦(愛育病院・消化器内科), 大西 礼造(愛育病院・消化器内科), 宮下 憲暢(愛育病院・消化器内科), 佐賀 啓良(愛育病院・消化器内科), 三和 公明(愛育病院・消化器内科)
抄録 【目的】悪性貧血を呈したA型胃炎とHelicobacter pylori (以下、H. pylori)感染との関連についての見解は別れており、未だに明確な結論が出ていないのが現状である。今回、われわれは悪性貧血を呈したA型胃炎症例におけるH. pylori感染の有無について検討したので報告する。【方法】対象は平成3年7月から平成22年12月まで当科で経験した、全23症例の悪性貧血(A型胃炎を有する、ビタミンB12欠乏性巨赤芽球性貧血)患者である。内訳は男13例、女10例であり、年齢は34~93歳で平均69.9歳であった。H. pylori感染の有無は、全例に血清H. pylori-IgG抗体検査「Eプレート‘栄研’H. ピロリ抗体」(栄研化学)を用い、判定した。さらに16例は胃生検を行い、病理組織学的にGiemsa染色にて評価した。【成績】血清H. pylori-IgG抗体は23例ともすべて陰性であった。また、胃生検を行った16例では、いずれも病理組織学的にH. pyloriを認めなかった。【結論】日本では悪性貧血を呈したA型胃炎におけるH. pylori感染との関連は極めて低いと考えられた。
索引用語 A型胃炎, H. pylori