セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-NSAIDs、ステロイド |
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タイトル | 消P-107:NSAID潰瘍の最近の推移 |
演者 | 佐川 俊彦(前橋赤十字病院・消化器内科) |
共同演者 | 小林 剛(前橋赤十字病院・消化器内科), 小林 修(前橋赤十字病院・消化器内科), 会澤 大介(前橋赤十字病院・消化器内科), 田中 秀典(前橋赤十字病院・消化器内科), 上野 敬史(前橋赤十字病院・消化器内科), 大塚 修(前橋赤十字病院・消化器内科), 加藤 真理(前橋赤十字病院・消化器内科), 豊田 満夫(前橋赤十字病院・消化器内科), 新井 弘隆(前橋赤十字病院・消化器内科), 高山 尚(前橋赤十字病院・消化器内科), 阿部 毅彦(前橋赤十字病院・消化器内科) |
抄録 | 【背景・目的】本邦では高齢化に伴いNSAIDの総処方量が増大し、一方でNSAID潰瘍に対する意識の高まりから、PPIの併用も進んでいる。このような現状における最近のNSAID潰瘍の実態をまとめた。【方法】2006年から2010年までの5年間に当院へ緊急入院を要した上部消化性潰瘍症例の合計596名を対象とし、下記項目を集計した。・ 上部消化性潰瘍症例に占めるNSAID潰瘍の割合・ NSAID潰瘍症例に占めるPPI併用率・ NSAID潰瘍症例に占める潰瘍既往者の割合・ NSAID潰瘍症例に占める65歳以上の割合【成績】(図参照)【考察・結論】今回のまとめでは上部消化性潰瘍症例に占めるNSAID潰瘍の割合は年々低下している。また、入院したNSAID潰瘍症例におけるPPI併用率は年々高くなっている。これはNSAID潰瘍対策が浸透しつつあることを示唆している。現在PPIのNSAID潰瘍予防の適応は潰瘍既往者に限られるが、NSAID潰瘍の確実な危険因子は他にも複数ある。実際に入院されたNSAID潰瘍症例では潰瘍既往者は2割である。更なるNSAID潰瘍減少にはPPIのより処方しやすい環境が望まれる。 |
索引用語 | NSA, 統計 |