セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃-GIST

タイトル 消P-113:

埼玉県におけるGIST治療の現状―埼玉県GIST研究会アンケート調査

演者 俵 英之(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科)
共同演者 小柳 和夫(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 小山 勇(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 小川 展二(埼玉医大病院・消化器・一般外科), 中村 純一(さいたま赤十字病院・外科), 石田 秀行(埼玉医大総合医療センター・消化管・一般外科), 田中 洋一(埼玉県立がんセンター・消化器外科), 小西 文雄(自治医大さいたま医療センター・外科), 吉田 行雄(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 山田 茂樹(自治医大さいたま医療センター・病理部), 伊藤 博(深谷赤十字病院・外科), 長谷 和夫(防衛医大・外科), 山本 順司(防衛医大・外科), 山口 真彦(獨協医大越谷病院・2外科), 上田 善彦(獨協医大越谷病院・病理部), 橋本 光正(埼玉社会保険病院・外科), 伴 慎一(済生会川口総合病院・病理診断科), 佐藤 英章(済生会川口総合病院・臨床検査科)
抄録 【目的】埼玉県におけるGISTの状況を把握し、埼玉県でのデータを蓄積する。本調査を基盤としてGIST治療の最適化を目指し同時に課題を抽出する。調査対象施設:埼玉県でGIST診療を行っている15施設。調査期間:2003年7月から2009年12月までにGISTと診断された症例。【結果】症例数303例,平均年齢:63.7歳,平均腫瘍径:5.1cm。原発部位:胃77%,小腸12%,十二指腸3%,大腸2%,その他6%。初発完全切除率95.4%,再発完全切除率72.2%。再発は30例(肝臓19例,腹膜7例,胃2例,その他9例)重複あり。再発症例の原発部位の比較では胃GIST14例/232(6%),胃以外のGIST16例/71(22.5%)。再発症例における転移リスク分類(Miettinen)高リスク50%,中間リスク13.3%,低リスク13.3%、超低リスク3.3%、不明20%。イマチニブ使用総数56例(初発切除不能11例,再発切除不能25例,術前補助療法9例,術後補助療法19例)重複あり。全生存率94.4%(非再発例99.2%,再発例63.3%)。術後補助療法の有無による生存率の比較では、高リスク群の無再発生存率は術後イマチニブ療法群90.0%,経過観察群71.2%。【まとめ】原発部位が胃以外のGISTの再発頻度は高い傾向にある。高リスク群以外でも再発症例を認めており、症例に応じた適切なイマチニブ補助療法の実施を検討することが必要である。
索引用語 GIST, イマチニブ