セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃-GIST

タイトル 消P-114:

当院におけるGISTに関する検討

演者 三上 達也(弘前市立病院・内科DELIMITER弘前大大学院・消化器血液内科学)
共同演者 東野 博(弘前市立病院・内科), 田中 正則(弘前市立病院・臨床検査科), 澤田 直也(弘前市立病院・内科DELIMITER弘前大大学院・消化器血液内科学), 相原 智之(弘前市立病院・内科), 平賀 寛人(弘前市立病院・内科DELIMITER弘前大大学院・消化器血液内科学), 田中 光(弘前市立病院・内科), 須藤 晃司(弘前市立病院・内科), 須藤 武道(弘前市立病院・外科), 柴田 滋(弘前市立病院・外科), 成田 淳一(弘前市立病院・外科), 山中 裕治(弘前市立病院・外科), 佐藤 浩一(弘前市立病院・外科), 松川 昌勝(弘前市立病院・内科), 福田 眞作(弘前大大学院・消化器血液内科学)
抄録 2009年4月から2011年3月に当院で経験したGISTについて臨床病理学的に検討を行った。上記期間に経験したGISTは8例(男性3例、女性5例)で、平均年齢は69.6歳(53~83歳)であった。部位は胃が6例、小腸が1例、大網原発で、他医で手術歴があり、術後1年2ヶ月の多発肝転移再発が1例であった。診断の契機は無症状(スクリーニングで発見されたもの、他疾患のために施行したCTで偶然発見されたもの、経過観察中に増大を認めたもの)、胃癌術後の病理で初めて診断されたもの、腹痛(消化管穿孔、漿膜下出血によると思われるもの)、貧血など様々であった。
肝転移再発例を除き手術が施行された。大きさは術後の病理で診断されたもの(4mm)を除き45~80mmと比較的大きなものが多かった。
消化管穿孔で発症した1例と肝転移再発例はFletcherの分類で高リスクであった。前者は高齢でもありイマチニブの投与を希望されず経過観察することになり、後者では統合失調症もあるため家族は術後イマチニブを希望されなかったが、肝転移再発後に投与開始することになった。
当院ではGIST診療ガイドラインを参考に治療方針を決めているが、おおむね良好な経過をたどっていると考えられた。ただし、併存疾患、高齢者などの理由でイマチニブが投与されていない症例があり、高リスク群は今後も注意深く経過観察していく必要があると考えられた。
索引用語 GIST, 胃