セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-GIST |
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タイトル | 消P-119:当院における胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術(LECS)の現状 |
演者 | 西川 義浩(北野病院・消化器センター消化器内科) |
共同演者 | 杉浦 寧(北野病院・消化器センター消化器内科), 上田 修吾(北野病院・消化器センター消化器外科), 廣橋 研志郎(北野病院・消化器センター消化器内科), 牟田 優(北野病院・消化器センター消化器内科), 佐久間 洋二朗(北野病院・消化器センター消化器内科), 渡辺 昌樹(北野病院・消化器センター消化器内科), 熊谷 奈苗(北野病院・消化器センター消化器内科), 小田 弥生(北野病院・消化器センター消化器内科), 工藤 寧(北野病院・消化器センター消化器内科), 加藤 洋子(北野病院・消化器センター消化器内科), 藤田 光一(北野病院・消化器センター消化器内科), 山内 淳嗣(北野病院・消化器センター消化器内科), 吉野 琢哉(北野病院・消化器センター消化器内科), 高 忠之(北野病院・消化器センター消化器内科), 淺田 全範(北野病院・消化器センター消化器内科), 福永 豊和(北野病院・消化器センター消化器内科), 川口 清隆(北野病院・消化器センター消化器内科), 尾崎 信弘(北野病院・消化器センター消化器外科), 八隅 秀二郎(北野病院・消化器センター消化器内科) |
抄録 | 【背景】胃粘膜下腫瘍に対して,腹腔鏡下切除が一般的に行われる.しかし,胃内発育型腫瘍では過剰に切除され術後変形を来し易い事,胃食道移行部や幽門輪近傍の病変では腹腔鏡手術が困難である事が問題である.胃内発育型胃粘膜下腫瘍に対する新しい術式として腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除(laparoscopy endoscopy cooperative surgery:LECS)が行われるようになっている.当院でも2009年に導入し,7例施行した.【目的】当院で行ったLECSを通常手術と比較検討し、LECSの有用性を明らかにする.【対象】LECS群は2009年3月以降に行った7例,通常手術群は,2005年1月以降に行った28例を対象とし,手術時間および入院日数を検討項目とした.【手術方法】通常の腹腔鏡手術から,病変を確認.空腸クランプを行った後,内視鏡操作に移り,ESDの方法に準じて,マーキング,全周切開を行い,内視鏡下に1カ所全層切開し,穿孔させる.腹腔鏡操作に移り,穿孔部位より,内視鏡の切開線上をソノサージにて胃壁全層切除を進め,4/5周程度を切除し腫瘍を腹腔内に反転させる.自動縫合器を用い,腫瘍摘出と胃壁全層閉鎖する.内視鏡にて胃内の確認を行い終了.【結果】当院では7例の胃内発育型GISTに対してLECSを施行した.1例はLECSにより手術を開始したが,噴門部直上にあり,腹腔鏡によるアプローチが不可能であったため,術中に開腹移行となった.いずれの症例も,術後目立った合併症は認めなかった.LECS群,通常手術群ではそれぞれ,手術時間189分,110分,入院日数11.4日,16.6日であった.【結論】LECSは,切除範囲を最小限にすることで,術後狭窄や胃の著明な変形を避ける事ができ, 安全確実に切除することが可能であった. |
索引用語 | LECS, GIST |