セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
胃-良性疾患1
|
タイトル |
消P-122:Glasgow-Blatchford 出血スコアを用いた上部消化管出血患者の緊急治療の適応
|
演者 |
塩沢 敦士(甲府共立病院・消化器内科) |
共同演者 |
小西 利幸(甲府共立病院・消化器内科), 安田 慎一郎(甲府共立病院・消化器内科), 西山 敦士(甲府共立病院・消化器内科), 加藤 昌子(甲府共立病院・消化器内科), 高橋 大二郎(甲府共立病院・消化器内科) |
抄録 |
山梨県では消化器疾患対応可能病院の減少に伴い、緊急上部内視鏡の負担増が顕著になっている。緊急上部内視鏡検査の適応の指標を問診および血液検査での評価にて可能かどうかの検討を行った。2008年にイギリスにて提唱されたGlasgow-Blatchford Bleeding Score(GBS)を用いた上部消化管出血疑いにて救急受診した患者の緊急上部内視鏡検査の適応についての検定を行った結果、GBS5点以下であれば緊急内視鏡の適応外となり、6点以上であれば緊急内視鏡検査を行うべきという結果になった。これを踏まえ2010年4月から12月までの吐下血を主訴に時間外に救急受診した上部消化管出血患者91人に対して5点以下であれば待機的に入院、6点以上であればその場で消化器内科医師へのコンサルトとした前向き検討を行った。91人中、20人がGBS=5点以下にて待機的FGSを行った。うち、止血治療を必要とした患者は7人であった。待機にて入院中に血圧低下にて緊急内視鏡となった患者は1名(GBS=5点)であった。スコア5点以下であり緊急治療の適応外であった場合、外来待機もしくは入院とし、その後の経過を厳重に評価し、状態の変化に応じた再評価が必要と考えられた。 |
索引用語 |
Glasgow-Blatchford Bleeding Score, 上部消化管出血 |